
「父と娘」 なぜ娘は父を避けるのか(4)
父は娘とどのように接していけば、良い関係を築けるのか。家族心理学が専門で、書籍「パパのための娘トリセツ」(講談社)を監修した小野寺敦子・目白大学名誉教授(72)に聞いた。
――娘との関係に悩む父親は増えているのでしょうか?
そうですね、かつては父親が1人で家計を支えていることが多かったので、ある意味、家庭内での影響力が強かったわけです。
「厳格で強権的な父」というイメージですね。娘も怖くて口答えなどできなかったのでしょう。父親が守られていたのです。
- 18年間、娘に口を利いてもらえない父 「自業自得」と妻から言われ
1980年代ごろから女性の社会進出が進み、今では「働く母親」が当たり前になりました。父親の地位が相対的に低くなり、娘に「うざい」「洗濯物を一緒にしないで」などと煙たがられるといった逸話もよく聞くようになりました。
いま50~60代ぐらいの父親には、厳格だった自分の父親像が通用しなくなり、モデルとする人がいません。娘とどう接し、どう振る舞えばいいか、わからないのではないでしょうか。
――やはり関係が一番難しいのは、思春期でしょうか?
はい、第二次性徴が始まる小学校高学年ごろになると、一番身近な男性である父親に対し、生理的な嫌悪感を抱くようになる場合が多いように思います。
同時に、このころは「個」が出てくる時期でもあります。父親の意見と食い違うときもあります。生理的な嫌悪だけでなく、考え方の違いも出てくるのです。
――では、どうすれば?
思春期になったら、娘へのボ…
